2017年10月11日(水)、ワシントンDCにある世界銀行本部で、米国と英国の弊社代表取締役である高崎将紘が、年次総会のラウンドテーブル「Policy and Digital Transformation in Financial Services」に参加しました。

現在、フィナンシャルサービスでクロスボーダーに事業を運営出来ている企業は5%ほどに過ぎず、その主要な問題点として、以下の三点が挙げられました。
①クロスボーターレギュレーション
②クラウドコンピューティング
③データデリバリー(データレジデンシィ)
シンガポール金融管理局(MAS)のCFOであるSopnendu Mohanty氏からは上記3つの問題を解消するために共通化したインフラ(Common Infrastructure)を構築すべきだ、との提言がありました。

クロスボーダーが難しい点は、規制が国ごとに異なるだけでなく、国を跨いで事業をし問題が発生した際に、どの国の管轄になるのか曖昧である点。英フィンテック業界団体イノベートファイナンスの調査によると、現在英国のスタートアップは規制対応に金額として平均£65,000(日本円にしておよそ1,000万円弱)、期間としてはおよそ10ヶ月間を費やしているとの報告もあります。
スタートアップからは国同士で連携を図り、規制対応に関するプロセスを標準化させること、およびデジタル化によるプロセスの促進化(Regtechの導入)等の要望が上がりました。